処方せん薬局では、くすりの飲み方を薬剤師が丁寧に教えてくれる。
今は改訂されたそうだが、実はこれには説明料がかかっていたらしい。レストランで「ワインはいかがですか?」と親切に勧められてもタダじゃないのと似ている。
なんとなく断りにくいのもいっしょ。
処方せん薬局では、くすりの飲み方を薬剤師が丁寧に教えてくれる。
今は改訂されたそうだが、実はこれには説明料がかかっていたらしい。レストランで「ワインはいかがですか?」と親切に勧められてもタダじゃないのと似ている。
なんとなく断りにくいのもいっしょ。
あるインド料理店で「生ビール半額!」の看板が出ていた。
これはおトクだと店に入ってさっそく生ビールを注文したら「今日はもう終わりました」とすまし顔で言われた。時間は開店直後である。ずいぶんデタラメなことだ。
まあ本場インドではこの程度のデタラメさは当たり前なんだろうけど。
「ビフテキ」とか「ピザパイ」ってなんとなく古くさい。
もし気になる男性から「ビフテキでも食べに行こうか、それともピザパイ?」なんて誘われたらちょっと躊躇する。話が合わなさそう、とか考えてしまいそうだ。
ディナーの選択肢が牛肉かピザか、という偏り具合は非常にわたし好みだが。
子供のための折り紙サイトで、上図のような作品が載っていた。
わたしが小さい頃は「花かご」という夢のあるタイトルがついていたが、そこではなんと「エコバッグ」になっていた。ただ折り畳んだだけの「ケータイ」とかもあった。
なんとなく嘆かわしいと思ってしまうのはなぜだろう。
スーパーでレジ袋を断るとテープを貼ってくれる。購入済みのしるしだ。
買う物が二つ三つまでなら全部にテープを貼るが、たくさんになるともうあきらめて目立つ商品ひとつだけに貼ることがある。一応貼っとくか、みたいな感じで。
さて今日はどの商品にテープを貼るか。予想が当たるとちょっと嬉しい。
近所にあったパン屋は、客とのコミュニケーションを大切にする店だった。
わたしも「最近お天気が変わりやすいですね。まるで人の心みたい」と話しかけられ、リアクションに困った。毎回この調子なので、そのうち行かなくなってしまった。
その店は半年足らずで潰れてしまった。客はみんな気持ち悪かったんだと思う。
美容院に髪を切りに行った。
店にあったヘアカタログから「こんな感じで」と選んだら、そのヘアスタイルのタイトルは「男ゴコロをくすぐるフェミニンボブ」だった。なんかすごい恥ずかしい。
でもちょっとはキレイになれるかも、と期待してしまうのが女ゴコロのバカさ加減だ。
近所に粗大ごみの不法投棄がひどい場所がある。
何度撤去しても、すぐに壊れたテレビや家具などがぞくぞくと集まってくる。対策として「ここにゴミを捨てると呪われます」と張り紙をしてはどうだろう。
不法投棄スポットより心霊スポットのほうがまだましだ。
近所のデパートの物産展に551蓬莱が出ていた。
関西を思い出して懐かしくなりちょっと寄ってみたら、なんと30分待ちの行列だった。そこまでするか。こんなのは駅でおみやげ程度にチョイと買うのものだ。
数年前、クリスピークリームドーナツで1時間並んだわたしが言うことではないか。
海外旅行紀などを見ると「時間がゆっくり流れていきます」という文をよく目にする。
やる気のない店員がダラダラしていたり、ガイドが平気で遅刻してきたり。そういうプロ意識のなさを「時間がゆっくり」なんて詩的な表現でごまかされたくないものだ。
せっかちとか短気とか、なんでも日本人が悪いことになってしまうのも納得がいかない。
メガネのレンズの内側にまつ毛が当たってうっとうしい。
フレームの形が顔に合っていないようだ。新しいメガネを買おうと検討していたら、主人に「まつ毛を切れば?」と言われた。女ではまず思いつかない提案である。
サバサバした女性を「男前」などと表現するが、鼻毛感覚でまつ毛を切れるか聞いてみたい。
スーパーのレジで、両手を胃のあたりに重ねておじぎをする店員が多い。
外国人がたまに「日本人はお礼を言うときに顔の前で合掌する」と勘違いしているが、このスーパーのおじぎを見てさらに誤解してしまったらおもしろい。
あれはサムライがとっさに身を守る習慣の名残だ、とかそれっぽい理由をでっち上げたい。
以前に旅行した、ある国のあるホテルのある日本人従業員がひどかった。
「たった二泊?これだから日本人は…」とか「ランドリーサービス?たった二泊なのに?」とか、常に人を見下したような態度だった。たった二泊で悪かったな。
「あなたと違って忙しいんです」などと軽口を思いつくのはいつも旅のあとだ。
ネット通販を利用するときは、購入者のコメントが参考になる。
しかし「まだ届いてませんが楽しみです!」的なフライングも多い。きっと「レビューを書いて送料無料」などの特典で、面倒だから先に書いちゃえ!てな感じだろう。
いっそのこと「まだ届いてないのでコメントできません」と書けばどうだ。
「1年A組」「2年B組」というアルファベット表記に憧れた。
わたしの学校は「1年2組」という数字のクラス名だったのでちょっとつまらなかった。こういうのは誰が決めるのだろう。初代校長か、それとも教育委員会か。
「アルファベットはかっこいいので非行を招く!」とかアホな会議やってたりして。
東京に住んで4年になる。
こちらに来てまず思ったのが、街中のあちこちに「新堀ギター」という音楽教室の看板があることだった。この独特のせまり来るようなロゴがとても印象に残る。
「革命」とか「解放」とか、それ系のフォントだ。院長は学生運動でもやってたのか。
近所の子供が「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングを歌っていた。
こんなむかしのアニメをよく知っているものだ。きっとお父さんがファンで家にビデオがあって、子供も一緒に夢中で見ているんだろうな、と微笑ましくなった。
でも歌い出しが「さらばー宇宙よー」だった。どこまで行くつもりだ。
コンビニに「節分・恵方巻き」のポスターが貼ってあった。
普通は巻き寿司だが、この頃はロールケーキやロールパンなんかもあるという。「巻き」という要素を入れればいいのだから、便乗商法がやりやすいイベントである。
「豆まき」に関してはどこも便乗しないのはなぜだ。こっちの方がメインイベントなのに。
マクドナルドのメニューは見にくい。
カウンター上部のパネルには、やや高めのおすすめ商品しか載っていない。レジ前にはメニューの一覧表があるが、なんかせかされているようでじっくり選べない。
何度も「スマイル0円はまだあるのか」を確かめようとしているのだが、今だに成功しない。
図書館のこどもコーナに「谷岡ヤスジ傑作選」が置いてある。
こんな下品なナンセンス漫画がいつでも子供の目に触れるところにあるとは面白い。係の人は中身を見ずに「漫画本だからココね」という感じで並べているのだろうか。
作者は亡くなっているので、もう芸術扱いなのかも知れない。ヤスジ風に言うとゲージツ。
成人式のときは美容院で髪をセットしてもらった。
そのときとなりに座っていたのはロングヘアの男性で、力士のようにまげを結っていた。きっと相撲部の人で、着物で出席するんだろうな、カッコイイ!と思っていた。
しかし会場で見かけた彼は普通のスーツを着ていた。何がしたかったのか今だに分からない。
グミキャンディを買ったら、袋に「Good Me!」というキャッチフレーズ書かれていた。
変な英語だなと思っていたが、「グッド・ミー」「グー・ミー」「グミ」あぁなるほど!と合点がいった。でもなんかこういうのが読めてしまうのはちょっと悔しい。
なるほど!なんて思っちゃったのも悔しさに拍車をかける。
「弁当男子」という言葉を一時期よく目にした。
本当に流行ったのかどうかは知らないが、自分でお弁当を作って職場に持って行くマメな男性のことだ。なんとなく食が細くて、オシャレな感じの人を想像する。
ところがこれを「弁当男児」にすると、一気にドカベン香川っぽくなる。
近所の植え込みに霜柱ができていた。
めずらしいので子供たちが群がっていたのだが、母親らしき人が「お水さんが冷たい土の中から頑張って出てきたのよ、えらいね」みたいな説明をしていた。
自然現象に感情を持たせるのはどうも気持ちが悪い。